『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』(2020)あらすじ・ネタバレ・考察 ~その2・輝く戦士たち~
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※詳細な内容・ネタバレ・結末・個人的考察が記載されていますのでご了承ください。
「う~ん…夢か…」
ここは光ヶ峰高等学校。
「変にリアルな夢だったな…確かこんな…」
絵を描き始めたのはやたらと能天気な高校生・熱田充瑠(じゅうる)。
名前の由来はおそらくジュエル(宝石)からきてるのだろう。
充瑠は学校内ではいつもバカにされる存在だった。
「熱田って変な奴だよね。いっつも自分の世界に閉じ籠っちゃって」
同級生のひとり・柿原瑞希は「暇だからいじってみようか」と充瑠に自分の似顔絵を描いてもらうことに。
充瑠は驚きながらも「ヒラメキーング! キタキタキタ!」とノリノリで絵を描き始めた。
その頃、栃木県の岩船山付近に不時着したマブシーナとキラメイストーンは「CARAT(カラット)」なる財団に回収された。
マブシーナはヤシの木の形をした「CARAT」ビルで、社長兼スーパーバイザーにして本作の司令官ポジションである博多南無鈴と対面。
「アロハ~」
ノリもキャラも古坂大魔王氏そのまんま。
博多南はオラディンの友人であり、クリスタリアで起こった出来事も既に知っていた。
一体どうやって遥か銀河の彼方の宇宙人と友達になったのか。
博多南「オラディンからの忠告でこっちも対ヨドン軍の体勢は整えてある。一緒に王の仇を討とう!」
しかし、マブシーナは「私にはお父様のような力はありません」と弱気になっていた。
そんなマブシーナに、博多南は「案じるより団子汁!」と「CARAT」が開発したアイテム「キラメイチェンジャー」を披露。
このキラメイチェンジャーを使うことでキラメイストーンの力を戦士たちに授けることができるというのだ。
博多南「探すんだ。キラメイストーンと運命で惹かれ合う戦士たちを!」
マブシーナが「みんな、目を覚まして」と手をかざすと、キラメイストーンは眠りから覚めて本来の自我を持ち喋る宝石となった。
とにかく熱いレッドキラメイストーン。
まだまだ寝ていたかったというイエローキラメイストーン。
“ステキなご主人様”に早く逢いたいというグリーンキラメイストーン。
自分に相応しい相棒を探したいというブルーキラメイストーン。
可愛い人に出逢いたいという紅一点のピンクキラメイストーン。
こうしてマブシーナは、やたらと賑やかな5つのキラメイストーンと共鳴する“キラメンタル”の持ち主を探すことにしたのである。
マブシーナとグリーンキラメイストーンが最初に目を付けたのは、日本記録を持つ女子陸上界のホープ・速見瀬奈。
名前の由来はたぶんアイルトン・セナからきたのだろう。
この日のレースでも他の出走者を引き離しての余裕の1位。
グリーンキラメイストーンは瀬奈を“俊足の選手”としてスカウトしようと勧めるが、マブシーナは「足が速いだけじゃ…」と不安そう。
それでもレース後の瀬奈に声をかけるマブシーナ。
宇宙人と喋る宝石に驚く瀬奈。
「戦う?」
続いてマブシーナがブルーキラメイストーンと共に向かったのは時代劇の撮影現場。
そこでは二枚目の若き時代劇スター・押切時雨の主演映画の撮影が行われていた。
「おぬしらは、もうすでに死んでいる」
まるでケンシロウみたい。
演じる水石亜飛夢氏は『牙狼〈GARO〉 -魔戒ノ花-』では重要キャラの魔戒騎士・クロウを、『仮面ライダージオウ』ではゲスト悪役のアナザーフォーゼとアナザーファイズを、『あなたの番です』では西野七瀬の彼氏役を演じるなど、キラメイジャーメンバーの中では最も幅広く活躍中。
その剣さばきに惚れ惚れするブルーキラメイストーンだが、マブシーナは「お芝居ですよね…」と今一つな反応。
「戦うって、誰とだ?」
撮影終了後の時雨にアタックしてみるマブシーナ、時雨の力が必要だと力説するブルーキラメイストーン。
「俺の…力…」
続いてマブシーナがイエローキラメイストーンと共に向かったのは「eスポーツバトルフェスティバル2020」の会場。
この日の日付は映画公開日である2020年2月8日。
ここでは若者の間ではカリスマ的な人気を誇る天才プロゲーマー・射水為朝が熱いバトルを繰り広げていた。
名前の由来は弓の名手として知られる源為朝から。
この日も見事な勝利を挙げた為朝に、イエローキラメイストーンは「わしのハートを撃ち抜きおったわい」と太鼓判を押したが、マブシーナは「でも…ゲームですよね…」と乗り気ではない。
それでもマブシーナとイエローキラメイストーンはダメもとで為朝をスカウト。
「俺の力って、何のことだよ」と言いつつもイエローキラメイストーンに興味を示した為朝。
続いてマブシーナがピンクキラメイストーンと共に向かったのは、とある病院。
そこでは、難易度の高い手術をもいとも簡単にこなす“奇跡の手”の持ち主である天才ドクターの大治小夜が勤務していた。
怪しげなほっかむりをして手術室に潜入したマブシーナ。いくら何でも手術中はマズいだろ。
演じる工藤美桜氏は『仮面ライダーゴースト』でヒロインのひとりである深海カノンを演じており、『キラメイジャー』出演が決定した際には兄・深海マコト(仮面ライダースペクター)を演じた山本涼介氏をはじめ『ゴースト』のキャスト・関係者からお祝いのメッセージを送られ「成長した姿を見せたい」と意気込んでいる。
小夜はマブシーナから声をかけられる前に「ステキな宝石ね~」とピンクキラメイストーンに興味を示し、マブシーナの申し出を快く引き受けてくれた。
「お受入れが早い!」と感心するマブシーナ。
そしてマブシーナはレッドキラメイストーンと共に最後の一人を探し回ったが、なかなか適任者は現れなかった。
マブシーナは博多南の元に一旦引き返すことにし、レッドキラメイストーンが代わりに「絶対見つけてやる!」と意気込みながら探しに向かったのである。
一方、光ヶ峰高校はもう放課後となり、教室には充瑠と柿原の二人だけが残っていた。
柿原は「ねえまだ? もうみんな帰ったんだけど」とスマホを眺めながら、ふと「毎日つまんないよね。みんな平凡で、本気で面白い奴っていないっていうか、中途半端で中身スカスカな奴らばっかりでさ。熱田もどうせ楽しいことなんか…」と充瑠に語り掛けたのだが、充瑠は彼女の話など全く聞いておらず、「よーしいい感じだ」とひたすら絵を描くことに没頭していたのである。
ひたむきな充瑠の姿に、ほんのちょびっとだけ彼を見直した柿原。
続く